祭り
屋台から漏れる暖色の光
それに照らされる人々のあらゆる顔
そこかしこに漂う揚げ物のかおり
男女や子どもの浮ついたざわめき
道路に佇む食べかすの残った汚れたトレイ
かき氷の荒い冷たさと甘ったるさ
不自然に熱いフライドポテト
油のついた小銭
普段着ない浴衣の不慣れさにまごつく人たち
下駄や草履が地面を蹴る音
安っぽいけどそこそこ高い光るおもちゃ
絶え間なく響く祭囃子
胸に直接振動の伝わる凄烈な太鼓
そういう祭を祭たらしめる要素は好き
でも人混みは無理 普通に人酔いする
今年はそれすらないんだなと思うとどことなく寂しい
嫌いな人混みでさえ
ひょっとしたら今年はそこまで苦じゃなかったりするかもしれない
みたいな幻想を抱きかけているくらいには
こんなことをぼやぼやと書き連ねたところで
祭りが始まるわけでもないので
とりあえずあつ森の花火大会謳歌するしかねえな!!!
「あの時は本当大変だったよね」って
自販機より高いびしょ濡れのジュースを飲みながら話せる日が少しでも早く来ますよーに!